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​仲田泰輔 Nakada Taisuke

千葉県生まれ

専門学校ヒコ・みづのジュエリーカレッジ卒業

数年の社会人経験の後、改めてジュエリーを学びにイタリアヘ留学

現在は友人の会社を手伝いつつ、日々モノづくり

 

過去の展示:

Inhorgenta 2009, 2010

JOYA 2010

Honed exhibition 2015

 

好きな物事:

自転車で坂登り

The birthday,

カンブリア宮殿

【作品について】

展示している作品は、すべて一貫したコンセプトで制作しています。
作品の名前は『Community』。
​小さな鉄のかけらが集まり、積み重なって形を成しています。

細いワラでも、より集めれば丈夫な縄になります。
人も同じように、一人では成しえないことも、誰かと協力しあえば大きな成果を上げることもあります。

生き物は集まって、そこに小さな社会を作ります。
私は今まで幸いにも、誰かに支えて生きてこれました。
​コミュニケーションは得意ではありませんが、これからも大切にしたい思いで、『Community』というシリーズを作り続けています。

 
​【鉄を使う理由】
それぞれ黒い部分は、鉄を使用しています。
鉄を使う理由は、ただ好きだからというのもあります。
硬さ、柔軟さ、そして変化があるということ。
また、お手入れしていれば極端な劣化も防げること。
渋みのある色や、錆止め方法も色々と考えられ、これまで技術が積み重ねられてきています。
奥が深く色々な表情を見せてくれる、そこに魅了されているのかもしれません。

そして、これは私の主観ですが、鉄に触れたことがない方は、少ないのではないかと思います。
日常生活のどこかに必ず潜んでいる金属素材。
その馴染みのある素材は、私が表現したい「つながり」や「積み重ね」を伝えてくれるのではないかと考えています。
鉄のかけらを重ねてつなげる、その担い手にコントラストのある銀が一役買ってくれています。
貴金属としては色の変化のある銀という素材。
つくづく私は変化が好きなようです。
【展示作品紹介】
​『Community First』

Communityシリーズの第一作目。

初めは「シリーズとして作っていこう」とは考えていませんでした。

「​鉄を使って何か作りたい」という事で考え始め、余っていた鉄の端材を利用してみようと、集めて指輪の形を作りました。

ワラを束ねるように、細い鉄の線材を銀で溶接して収束し、形を成す作り方が楽しくて続けていると、集まっていく姿が生き物のように感じました。

その様子から「収束」「集合」するという状況を思い浮かべ、タイトルの名前を決めました。

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​『Community Second』

シリーズ第一作目から3、4年後、海外の展示に参加するために考え始めた二作目のCommunityです。

一作目と違い、薄い鉄板を重ねて集めてつくりました。

これまでにも鉄を使用して作品づくりを行ってきましたので、鉄の端材が沢山ありました。

そもそものコンセプトが「集まって形成する」というモノ達なので、「なんでもない端材は、素材としてピッタリなのではないか?」と考え使用を決意、積み重ねて形を成しています。

Firstではたくさんの線を一つの指輪にしましたが、Secondでは板を重ね合わせブロックを4つ作り、そのブロックで一つの指輪が構成されています。

​小さなCommunityが集まることで、より大きなCommunityがつくられているをイメージしました。

​『Community Third』

さらに経つことこと6年。

シリーズ二作目から間が空き、私の中で三作目と位置付けれる形ができました。

形のイメージは建物です。

マンションなどの集合住宅がデザインの源です。

Communityを思い浮かべた時、色々な人たちが住む建物は、まさに小さな社会の集まりだと感じたことで、Thirdが生まれました。

Second同様に板を積み重ねてブロックをつくりますが、そのブロックをより小さなCommunityとしてつくりました。​

1ブロックが一家族ぐらいの規模でイメージしています。

そのブロックを積み木のように組み合わせています。

しばらくはThirdの方法で、色々なCommunityをつくり続けてみます。

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