赤い石の指輪の作り方
おとといの夜「また明日」みたいに言って、その「明日」だった昨夜は寝てしまいました野村です。
今日は、写真の指輪が形になっていくお話を。
前回も載せましたこの状態は、少し加工が進んでいるところです。
石のすぐ左にあるのは「石座」といって、石を設置するための部分です。
石座にも色々な作り方がありますが、今回はこんな感じ
長い板状の真鍮を丸めて切って、石の形に合わせます。
その後、合わせ目や、指輪の輪っかの部分をロウ付けしたところ。
ロウ付け。
別な時の写真ですが、直火でこうボーっとやります。
指輪から左上に走る青い帯みたいなのが炎です。
赤くなっているのはパーツを押さえるための「からげ線」というのです。
そんな風にして、だんだんパーツがついてゆきます。
だいぶついたところ。
途中で「酸洗い」ということなどもします。
この溶液は繰り返しつかうので、銀が溶け混んで青く変色してゆきます。
なんだか良い色なので時々ぼーっと見ています。
「からげ線」も鉄製で黒くて格好良いので、これまたしばらく見てしまいます。
作業を続けます。
磨いたり、金槌でコンコンとテクスチャーをつけたりします。
この「槌目」が好きで、私はよく指輪の輪っかにつけています。
その槌目や、好みから磨ききらずに終わらせた表面処理について
「乱暴に仕上げたんじゃなくて、あえてやったのですよ。ほんとは私は磨ける人ですよ。」というメッセージを送るべく、指輪の内側をぴかぴかに磨きます。
これで、だいたい完成。
あとはトゲトゲ出ている4本の棒を石の方へ倒して「石留め」です。
大きな色石の指輪は王様になったみたいでワクワクしますね。
男の人でもつけられる大きさに作ったので、ぜひつけにいらして下さいね🐱✨
プラスジュエリー7『金工?展』
4月10日から14日まで、練馬区立美術館 区民ギャラリーにて
10時から18時、最終日は15時までです💡